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六本木のバーと石原裕次郎が、

その男性の感情を解放する。

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結論からお話しします。

 

相手の“人生の背景を考える”

ことが大切です。

 

なぜか?

心の扉が開くから。

            

昨日、こんなことがあったんです。

初めて食事介助をさせてもらう方でした。

ショートステイの黄金井さん(70歳、仮名)。

どんな方?

・ベッドで寝たきり。

・口の周りの筋肉もカチンコチン。

・常に口が5㎝くらい開いて固まってます。

・舌は沈んで、動きません。

家族の希望は、

「口から食べさせてほしい」

です。

 

他の職員が話しかけても、なかなか反応が返ってこないようなんですが、

昨日は様子が違いました。

私の目をじっと見つめて、

はっきりと言葉を発して、

グッと、手を握り返してくださいました。

 

そして、

食事もほとんどむせずに、

食べることができました。

 

私が意識したこと、

お伝えしてもよろしいですか?
 

それは、

黄金井さんの人生の背景を考える

ということです。

 

食事がどうだとか、

口の機能がどうだとか、

今日は寒いですねだの、

それも大切だとは、思います。

でも、そういう話って、「めちゃ面白い」とはならないですよね。

 

想像してみてください。

黄金井さんは、寝たきりなんです。

昼食から、今まで、ずっとベッドで横になってたんです。

で、これから食事なんです。

いきなり、起こされて、はいどうぞ、なんて

心も体も準備が整わないですよね💦

 

目がシャッキリ覚めて、

「よっしゃ、ご飯たべようぜ」

みたいなテンションで食べたいじゃないですか。

 

バチーン!と目を覚ましてもらいたい。

だから、もう六本木しかないんです!(笑)
 

六本木?

そう、黄金井さんは、六本木ヒルズで暮らしてたんです。

上層階にあるバーでは、あの石原裕次郎さんも来てたんですって。

 

だから、私は訪室したら挨拶もそこそこに

「黄金井さん、やっぱり石原裕次郎さんですよね!」

って言って、

目を見つめて、

手を握りました。

 

すると、それまで

「誰だこいつ?」って感じだった黄金井さんの表情が、

「わかってんじゃん!」って感じで、目を見開いたんです。

そして、ハッキリとした口調で

「そうだよ!」と答えてくださったんです。

 

それから、

車イスに起きてもらって、

食事が始まりました。

 

もちろん、口の機能面も、きちんとケアしてます。

でも、いくら口を体操しようが、硬い筋肉をほぐそうが、

食のスイッチがONになって、「食べるぞ!」って気持ちになってもらえてなければ、

美味しく食べられないですよね?

 

もし、あなたにとって、

ピンとくるものがあったなら、

食のスイッチがONになる関わり、

実践してみてくださいね。

 

六本木のバーと石原裕次郎が、

黄金井さんの感情を解放する。

 

それでは、

 

食・心・体から、良くなる介護。

また、お会いしましょう☆

※私の実体験を元に書いていますが、登場する人物は架空の片であり、フィクションです。

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