「ちょっとお兄さん」

「いったい私は、いつまでここにお世話になればいいんでしょうか」
女性は言います。

女性は、松子さん(80歳、仮名)。

アルツハイマー型の認知症です。

 

質問です。

あなたなら、なんて答えますか?

 

あなたのケアひとつで、

松子さんの反応は変わります。

 

目尻を下げて、

「今日は、泊まっていって良いのね」

と、ニコッと笑うかもしれないし、

逆に、

「もう今日で終わり!」

「帰らせてもらいます」

と、すぐに荷物をまとめ始めるかも…

 

もし、あなたが

「今日は、泊まっていって良いのね」

と言って、ニコッと笑ってもらえた方が嬉しいなら

 

もし、あなたが

認知症の人に心穏やかな状態で

過ごしていてもらいたいと思うなら

 

“ある姿勢”をもって相手と話をするといいです。

なぜか?

お互いに見ている世界が違うから。

 

ある姿勢とは、

「相手の世界を理解しようとする」

です。

 

NLPという実践心理学で重要な教えのひとつに、このようなものがあります。

人は自分の「地図(マップ)」で反応していて、現実そのものに反応しているのではない
 

松子さんの気持ちで例えるなら

松子さんは、自分の経験に照らし合わせて、

「いったい私は、いつまでここにお世話になればいいんでしょうか」

とあなたに聞いています。

松子さんは、病院に入院していると思っているかもしれないし、デイサービスに来ていて、 夕方には帰れると思っているかもしれません。

あなたがもし

「もうここが家なんです。引っ越したんです。もともとの家はないんです」

と、真実を伝えても、

 

それが、松子さんの見ている世界と異なれば、、

当然、混乱させてしまいます。

あなたを敵と見なして、あなたの言うことをまともに聞いてくれなくなるかもしれません。

 

では、どうすればいいのでしょうか?

 

松子さんの

「いったい私は、いつまでここにお世話になればいいんでしょうか」

に限らず、認知症の人に心穏やかに…

安心してもらいたいとき、

私たちに、できることのポイントは3つです。

 

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1、「そもそも見ている世界が違う」

認知症じゃなくったって、そうですよね。

そもそも、私たちは、それぞれ経験も考え方も同じ人なんていません。

だからこそ、“認知症だから…”とひと括りに決めつけるのではなく、見ている世界が違うという前提を意識する必要があると思っています。

 

2、相手の世界を理解しようとする

見ている世界が違うことを意識したら、次に相手の世界を理解しようとすることが大切です。

「理解する」ではなく、「理解しようとする」で、OKです。

困っている人は、自分の気持ちをわかろうとしてくれると嬉しいので。

理解しようとするための、具体的な方法は、

カンタンです。。

まず、相手に感情レベルを合わせる。

つまり、一緒に困ってください。一緒に不安になってください。

そして、質問してください。

何に困っているのか。何が不安なのか。
相手の世界を理解しようとする気持ちが伝わると、松子さんも、きっと嬉しいです。

嬉しいから、心の扉が開き始めているはずです。心と心が繋がっている感じがするはずです。

 

3、相手の世界を一緒に歩む

あとは、松子さんの世界を一緒に歩みましょう。

ここで、初めて、安心できる情報を伝えます。

「家の戸締まりが心配だったんですね!」

 「それなら、安心して大丈夫ですよ。戸締まりはバッチリなので」
 

あなたの言葉を、松子さんは受け取ってくれるでしょう。心が繋がってるので。

 

ぜひ、あなたも3つのポイントを意識して、関わってみてくださいね。

それでは、
 

食・心・体から、良くなる介護。

また、お会いしましょう☆   

1,500字                                               

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